第39回 IS News【身近なIT技術ニュース、3Dプリンターに大注目!】
お世話になっております。
アイ・エス・システムズ IS News担当です。
先日、サッカーW杯の公式試合球が発表されましたね。
この試合球、みなさんは誰が提供しているか存じですか?
そう、スポーツ靴で有名なアディダスです。
アディダスは近年、スポーツ靴の製造プロセスを迅速化し、
30~40日の試作品制作時間を1~2日に縮めたことでも話題です。
でも一体どうやって?そこで、今回のIS Newsではその秘密を握る、
【身近なIT技術ニュース、3Dプリンター】についてお送りします♪
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「そもそも3Dプリンターとは?」
最近よく聞く3Dプリンターとは、
デジタルデータを元に立体物が作れるプリンターのことを言います。
「NASAが3Dプリンターを使って宇宙でピザ作り」という、
一見冗談のようなニュースも話題になりましたよね。
しかし、何故3D(立体)になるのでしょうか?
一般的なプリンターはインクを使って、
文字や写真を印刷し、二次元のものを作ることができます。
対して3Dプリンターは、紫外線や温度で固まる樹脂などを使うため、
三次元のものを作ることができるのです。
でも、何もないところに立体物が出来るのは不思議ですよね。
この仕組みは「積層造形法」といい、
薄い紙を何十枚も重ねると立体物になるのと原理は同じです。
いずれにしても「固まる」のが3Dプリンターのポイントで、
固まるからこそ立体物が作れると言えます。
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「3Dプリンターの用途や種類」
3Dプリンターは、どんなシーンで使われているのでしょうか?
冒頭でご紹介したアディダスの場合、試作品作りに活用しました。
これまで12人の専用技術者が行っていた手作業が、
3Dプリンターの活用で2人になり、劇的な時間短縮に成功。
商品企画→デザイン→設計の工程が改善されました。
他にも建築業では、コンペやプレゼン用の建築模型作りに、
医療業では、術式検討用の患部のモデルに活用が始まっています。
ちなみに3Dプリンターには、
・インクジェット方式
・光造形方式
・熱溶解積層法
・粉末焼結積層造形法
などの種類があり、用途に合わせて選択されています。
また、企業向けのハイエンドモデルは数百万~数千万円、
家庭向けのローエンドモデルは5~50万円が相場と言われています。
ただ、プリンターが安くなる=普及する、とは一概に言えません。
あくまで精密な3Dデータと、それを扱えることが条件となります。
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「3Dプリンターの今後の可能性」
こうして3Dプリンターを知っていくと、
何だか夢のような技術ですよね。
世界の関心を呼ぶきっかけとなった、
・米国ベストセラーChris Anderson著『MAKERS』(2012年)
・オバマ大統領の一般教書演説における言及(2013年)
においても、3Dプリンターの実用化は、
誰もが製造者になれる「新産業革命」とさえ言われています。
ただ一方で、3Dプリンターを悪用した、
偽造品による偽造コピーの被害の懸念もされていますし、
米国銃器メーカーが実弾を発射できる拳銃の複製に成功するなど、
穏やかでないニュースがあるのも事実です。
どんなに素晴らしい技術も、やはり全ては使う人次第。
生み出した技術の良いところを見極め、活用することで、
みんなでより良い未来へ向かっていきたいものですね。
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「まとめ ~ITでGENBAを活性化させる3つのツール~」
身近なIT技術ニュース 3Dプリンター、
いかがでしたでしょうか?
3Dプリンターなどの「ハードウェア」を活用することは、
現場改善の手段の一つと言えます。
これはわれわれが定義している、
“ITでGENBAを活性化させるためのツール”にも当てはまります。
ただし、
・理想的に組み合わせることで力を発揮する「ハードウェア」
・ハードウェアの性能を活かしてGENBAを情報化する「ソフトウェア」
この2つだけではGENBAの活性化は成功できません。
“身近な技術を活かす考え方と、具体的なアクション”が必要なのです。
これを、われわれは「マインドウェア」と定義しています。
GENBAを知り尽くしたスタッフが目的や方針を共有しながら、
確実にシステムを定着させるノウハウ、これが弊社の強みです。
もし現場改善でお困りのお客様は、ぜひ一度ご相談ください。
きっと御社のお役に立てるはずです。
今回のIS Newsはこれでおしまいです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
また次回のIS Newsでお会いしましょう!
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◆編集後記【ブラズーカ(brazuca)】
来年ブラジルで行われるW杯の公式試合球『ブラズーカ(brazuca)』は、
ブラジル人の誇りという意味だそうです。
2年半以上にわたる開発期間を経て、ブラジル伝統の配色や、
同国で親しまれているリボンブレスレットをモチーフにデザインされました。
1970年から12大会に渡って作られてきた公式試合球。
その軌跡と共に、W杯の歴史を振り返ってみるのも良いかもしれませんね。