第22回 IS News【現場のヒューマンエラー”ゼロ”を実現!】
いつもお世話になっております。
アイ・エス・システムズ IS News担当です。
皆さん、チョコレート、ビスケット、卵、バターはご存知ですよね。
では、これらを「性質」という視点から、
2つのグループに分けてと言われたらどう分けますか?
ヒントは加熱と冷却。
正解はこのメルマガでご紹介します♪
さて、今回のIS Newsは樹脂などの成形工程を例にした、
現場のヒューマンエラー”ゼロ”を実現!にまつわるお話です。
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みなさん「成形工程の流れ」はご存じですか?
「成形方法」というと射出成形、押出成形など様々ですが、
「成形工程の流れ」は実はどの工場も似ています。
具体的に言うと、
A.原料の持ち出し
B.原料の投入
C.出来た製品の検査
D.出来た製品の保管
E.出来た製品の出荷
ざっとこんな5つの流れに分解できます。
http://www.is-systems.co.jp/library/idea/11
これを「管理やニーズ」の視点から見ると、
A.原料の在庫管理
B.原料の投入照合(生産実績収集)
C.製品の不良検査(不良実績収集)
D.製品の在庫管理
E.製品の出荷検品
このように分けることが出来ますね。
お客様から頂くご相談はAだけとか、BとCがやりたい、
あるいは数年計画でA~Eまで全部!など様々です。
弊社はこの一つ一つの現場改善を支援する、
STARTERシリーズを完備していますので、全て対応可能です。
その中でも今回のメルマガでは、
B.原料の投入照合(生産実績収集)をご紹介したいと思います。
http://www.is-systems.co.jp/library/idea/11
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「原料の投入間違いを防止したい」
これは現場で作業する方が思っている事であり、
また現場に求められていることでもあります。
それを実現するために人のチェックがあったり、
ハンディターミナルなどを活用したりするわけですね。
では成形工程における投入間違い防止には、
一体どんな方法があるのでしょうか?
その一つが、3点照合です。
というのも、樹脂などの成形工程においては、
たいてい3つのものが登場するからです。
例えば、
1.原料
2.金型
3.成形機械
これが場合によっては、
1.生産指示書
2.原料
3.成形機械
などの組み合わせになったりします。
誤投入・誤品の原因は、
これらの組み合わせ間違いからよく起こります。
だから「決められたものを間違いなく投入する」為に、
それぞれを照合できる仕組みが有効なのです。
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じゃあウチも照合の仕組みを取り入れよう!
となった時に間違いなくぶつかる壁が、
「自社の現場にドンピシャなものは売ってない」ということ。
同じ人間が誰一人としていないように、
現場も似ている部分はあってもそれぞれ違うんです。
そうなると、
・パッケージ製品を無理やりあてはめて使う
・完全オリジナルの仕組みをゼロから作る
このどちらかを選ばざる負えません。
前者はコストは安くても使いづらく、
現場への定着化は難しいことが容易に想像できます。
後者は現場の使いやすさは間違いないですが、
コストが高く、納期も時間がかかるのが普通ですよね。
だからこそ、弊社のSTARTERシリーズは、
お客様から選ばれているんです。
理由は、現場改善を手掛けることで導き出した、
「絶対必要な機能」をベースに、自由設計が可能だから。
またパッケージ製品のカスタマイズとの違いは、
「余分な機能を削る」というコストがない点です。
使いながら本当に必要な機能のみ加えていく…
だからシンプルで低コスト、そしてオリジナルなのです。
現場のヒューマンエラー”ゼロ”を実現する仕組みは、
単純に堅牢なシステムという訳ではありません。
現場の使い勝手やマインドの理解はもちろん、
コストや納期など全てにおいて最適なバランスが取れたもの―
そんな仕組みが現場に根付いた時こそ、
真に効果を発揮する仕組みとなるのではないでしょうか。
今回のIS Newsはこれでおしまいです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
また次回のIS Newsでお会いしましょう!
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◆編集後記【冒頭クイズは「バターとチョコレート」「ゆで卵とビスケット」が正解☆】
今回は樹脂(プラスチック)にちなんだクイズでした。
そもそもプラスチックとは可塑性を持つものという意味で、
熱可塑性プラスチックと熱硬化性プラスチックの2種類があります。
前者は熱を加えると柔らかくなり、冷やすと固まる、再び加熱すると柔らかくなる性質をもつものです。
つまり、バターやチョコレートと同じ性質があります。
後者は熱を加えると固くなり、一度固まると再加熱しても柔らかくならないものです。
つまり、卵やビスケットと似た性質と言えます。どうでしたか?また次回をお楽しみに☆