第20回 IS News【不良集計で歩留まり改善!】
いつもお世話になっております。
アイ・エス・システムズ IS News担当です。
先日、アベックを見かけましたよ。
と言っても、カップルのことではありません。笑
みなさんご存じ「柿の種」の製造メーカーでは、
2個くっついた柿の種を通称アベックと呼んでいるそうです。
(私が見かけたのはこのアベックでした)
製造メーカーはこのアベック発生率を下げる為に、
製造工程を日夜分析しているそうですよ。
そこで!第20回IS Newsは品質管理・不良対策をテーマに、
【不良集計で歩留まり改善!】をお届けいたします♪
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製造現場の健康バロメータ「歩留まり」
みなさん、歩留まりってご存知ですか?
歩留まり(ぶどまり)とは、生産されたすべての製品に対する、
不良品でない製品の割合のことを言います。
つまり、歩留まりが高ければ不良品が少ないということです。
逆に歩留まりが低い場合は、
原材料費や製造コストの無駄が大きいことを表します。
しかし、それでは企業の収益を圧迫しますし、
何よりお客様に多大なご迷惑をおかけしてしまいます。
ですから、品質向上は企業の宿命とも言えます。
ただ、製品の品質基準が低く設定されていた場合、
歩留まりが高い=一概に品質が高いとは言い切れません。
管理者はそういった視点も含めて、
本当の品質を見極めることが大切だと言えます。
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品質を向上するための「不良集計・分析」
では不良品を減らす為に、何をすべきでしょうか?
一般的には、
・不良品情報の把握
・不良品の調査
・原因の追究
・再発防止対策をする
このような改善活動の繰り返しが必要です。
いわゆるPDCAサイクルですので、
分野は違えども、どの企業でも取り組んでいることでしょう。
とはいっても「不良品情報」が無ければ、
対策も立てられませんし、そもそも現状すら把握できません。
そこで、
・いつ(When)
・どこで(Where)
・だれが(Who)
・どんな製品を(What)
・何個(How many)
・なぜどうして(Why)
といった5W1Hに沿ったデータ取得が基本中の基本です。
不良品の情報収集だけなら難しい理論は必要ないので、
Excelなどを活用してまとめても良いでしょう。
このようなAccessを使った仕組みでもいいですね。
http://www.is-systems.co.jp/iSTARTER/hinsitu_starter
まずは感覚的に分かっている情報を、
正確な情報(数値やデータ)とすることが大切です。
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成功するもしないも“人”次第
システムの導入で全てがうまく行く訳ではありません。
何故ならITは万能ではなく、ITはツールだからです。
そこにはやはり人が深くかかわっています。
例えば、
・現実離れした目標によるモチベーションの低下
・管理部門と現場におけるすれ違い
といったように、システムだけでは解決できない課題も、
現場の中にはあったりします。
だからこそ、
・不良集計をする目的や意義の共有
・不良の定義や基準を見直し
といった“そもそも”の部分が大切なのです。
そして、
現場の人たちが率先してシステム運用に携わり、
無理なく効果的に現場の情報化を実現できること。
これこそが現場改善に重要なのではないでしょうか。
今回のIS Newsはこれでおしまいです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
また次回のIS Newsでお会いしましょう!