第12回 IS News【チロルチョコから学ぶ自動認識技術】
いつもお世話になっております。
アイ・エス・システムズ IS News担当です。
今回のIS Newsはチロルチョコをきっかけに、
「自動認識技術」について知ろう!がテーマです。
このメルマガを読み終わった頃には、
周りの人にちょっとした雑学自慢ができると思いますよ!
それではさっそく第12回 IS News、
【チロルチョコから学ぶ自動認識技術】をお届けいたします♪
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さて、みなさんは
「チロルチョコが20円になった理由」…ご存じですか?
そう、「コンビニに流通させるため」です。
コンビニはPOSシステムで商品管理をしている為、
商品にバーコードがついている事が前提でした。
しかし従来から販売している10円サイズのチロルチョコは、
包装紙が小さすぎてバーコードが表示できない!
そこで、20円サイズのチロルチョコを作ったそうですよ。
しかし、これを聞いた時の私は「自動認識技術」をよく知らなくて、
10円の包装紙でもできそうなのになぁ、と思っていました。
★10円の包装紙でも出来そうだと思った理由★
私は、バーコードで重要なのは黒と白の縦縞部分だけで、
前後の空白は関係ないと思っていました。
そこで前後の空白(白い部分)を切り取れば、
ギリギリ10円包装紙の幅に入りそう!と考えたのです。
でも、それは大間違いだったんです(笑)。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
バーコードの前後にある空白部分は「クワイエットゾーン」と言います。
バーコードリーダーはこの「クワイエットゾーン」が少ないと、
シンボルの始まりと終わりが認識できず、読み取りができないのです。
つまり、バーコードを商品につけようと思うと、
必ず一定の大きさは必要になるわけなんです。
★バーコード(JANコード)について知ろう★
コンビニ商品などについてるのは「JANコード」といって、
標準タイプの13桁と短縮タイプの8桁のものがあります。
チロルチョコはというと、短縮タイプです。
これは製品が小さくて標準タイプがつけられない場合のみ、
許可されているものなんですよ。
また、「なぜ多くのバーコードが49から始まるんだろう」と、
小さいころに疑問に思ったりしませんでしたか?
JANコードというものは、
・国コート
・メーカーコード
・アイテムコード
・チェックデジット
こんな要素から成り立っています。
そしてバーコードの最初の2桁は国コードといって、
日本は49が割り当てられ、後から45も加わりました。
だから日本で見かけるバーコードは、
必然的に49や45が多くなるわけなんです。
★バーコードとQRコードの違いは?★
今までお伝えしてきた縦縞バーコードの他にも、
モザイクみたいなQRコードもよく見かけますよね。
QRコードはバーコードの利便性が広まるにつれ、
・もっと多くの情報をいれたい
・表現できる文字種を増やしたい
・より小さなスペースで印字したい
そんな要望から生まれたそうです。
では、なぜそんなに情報が入るのでしょうか?
それは、バーコードが一方向だけに情報を持っているのに対し、
QRコードは縦と横に情報を持っているからです。
これにより、記録できる情報量が飛躍的に増えたそうですよ。
★自動認識技術にも色々種類がある★
チロルチョコから学ぶ自動認識技術、いかがだったでしょうか?
「自動認識技術」と聞くとなんだか難しそうな気がしますが、
少しは身近に感じて頂けたでしょうか。
ここで最後のまとめをさせていただきますね。
自動認識技術とは、バーコードやRFタグといったような、
機械的にコード化したメディアを読み取る方法がまず一つ。
そしてバイオメトリックスやマシンビジョンのように、
人や製品が生まれながら持っている特徴を読み取る方法があります。
弊社が得意としているのは、
前者の自動認識技術を活用したシステム開発。
お客様からシステムのことだけでなく、
「製品が小さいからマイクロQRを使えないか」とか、
「ステルスバーコード使った仕組みにしたい」といった、
ハードまわりのご相談も多かったりします。
案外弊社はいろいろな情報を持っていますので、
何か困っている事がありましたら、ご相談頂ければ幸いです。
今回のIS Newsはこれでおしまいです。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
それでは次回のIS Newsでまたお会いしましょう♪
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◆編集後記【チロルチョコにヌガーが入っている理由】
『貧しい子供たちにもチョコレートを食べさせてあげたい』
そんな思いで、作る前から売価を10円と決めていた2代目松尾社長。
しかし、全てをチョコにすると原料は15円以上…
そこでチョコの中にヌガーを入れてコストを下げたそうです。
10円チロルチョコは企業努力の賜物なんですね。